今回は意外と多くの女性を悩ませている症状、早発閉経(早発卵巣不全)について書いていきます。
このページに辿り着いたあなたなら、早発閉経のことはご理解いただけているかと思います。
ただ、その可能性がある女性ご本人だけではなく、それを支えなければならない旦那様においても、早発閉経について最低限理解はされておいた方がいいかと思います。
早発閉経(そうはつへいけい)とは
通常、閉経(=生理が終わる)は50歳前後に起こります。
対して40歳前に閉経してしまうことを、早発閉経といいます。
早い人では10代で閉経を迎えてしまうこともあります。
原因はホルモンを分泌する機能が低下すること。
具体的には、
・遺伝子異常 染色体異常など。
・自己免疫疾患 甲状腺炎、白斑など。
・有害物質 タバコなど。
が挙げれらますが、原因の特定が難しく大半の場合は原因不明として扱われます。
20代~30代の女性のおよそ100人に1人が早発閉経と言われているほど、発生確率は非常に高く身近な存在です。
閉経するということは排卵が起こらなくなることとなりますので、妊娠することも難しくなってしまいます。
なお完全に閉経してしまう前でも、早発閉経の可能性があるという時点で、卵巣内に残っている卵子の数が非常に少ない可能性が高いです。
とはいえ、妊娠出来る可能性がゼロなわけではありませんので、産婦人科や不妊治療機関に相談して早めの対応を心がけてください。
主な初期症状としては、「生理不順」です。
少しでも生理不順が気になるようであれば、早めの産婦人科受診をお勧めします。
閉経後の注意点
それでは、ここからがこの記事で本当にお伝えしたいことです。
見事に妊娠出産した場合でも、残念ながら妊娠を諦められた場合でも、早発閉経である以上必ず早めの閉経は訪れます。
妊娠は諦めた、閉経した、そこで終わりではありません。
閉経後は体に様々な症状・健康リスクが伴いますので、
特に気を使っていかなくてはなりません。
先ほど記載した通り、主な原因はホルモン分泌機能の低下です。
つまり、人体に必要なホルモンが通常の女性より少ない状態となります。
よく更年期障害などと呼ばれる50歳前後にあらわれる症状も、女性の場合は閉経が大きく関わっているとされているんですよ。
早発閉経の場合、その期間が長くなってしまうこととなりますので、より重たい症状がみられる可能性が高まります。
ホルモンの減少により起こりえるものとしては、
・骨粗しょう症
・動脈硬化(脳梗塞、心筋梗塞など)
・肌の老化
・更年期障害と同様の症状
などが挙げられます。
そのため、閉経後も決して油断してはいけません。
上記の症状のリスクを下げるためにも、自然な閉経が訪れる50歳くらいまでは必ず何かしらの方法で、ホルモンを補充することが大切です!
必ず守らなければいけない注意点とは、このことです。
方法としては、ホルモン補充治療やサプリメント、漢方などがあります。
長期的なホルモン補充治療は過去に乳がんのリスクが高まる、という内容が取り上げられたことがあるため、受診中の産婦人科とよく相談した上で方法を決めてください。
まとめ
以上、早発閉経で必ず守らなければいけない注意点でした。
とにかく今日お伝えしたかったことは、早発閉経の人は特に閉経後、体の健康に気を付けるようにということです。
ご自身の体、奥様の体を大切に守っていくアドバイスとなれば幸いです。