土用の丑の日です!うなぎを食べましょう!
おそらく大体の人が特に疑問も持たず、「土用の丑の日=うなぎ」と認識しているかと思います。
昔々まだ若かりし頃、牛なのになんでうなぎ食べるんだ!
と思ったことがありませんか?
少し大人になって、「あ、牛じゃなく丑なんだ!」と納得したことを覚えています。
でもよく考えてみてください、丑だからといってどうしてうなぎなんでしょう?
納得した気になっていましたが、全く解決していないです。
今日こそこの長年の疑問を解決していきたいと思います!
土用(どよう)とは
まず、土用という言葉について説明していきます。
古代中国に五行説という思想があり、全ての物事は木・火・土・金・水の5つの元素に分類されるとしたものです。
①木・・・植物が成長・伸長するような勢いのある様
②火・・・勢いがMAXに到達し、燃え盛る様
③土・・・大きな変化を促す働きをする様
④金・・・勢いが衰え始め凝縮される様
⑤水・・・凝縮しきって落ち着いた様
気象観察などからそれぞれにこのような意味を持たせ、物事を分類していきました。
そんな中、季節も5つに分類しようと考えたところ、
木 → 春
火 → 夏
金 → 秋
水 → 冬
を割り当てることとなります。
五行説ということで、当然5つに分類しなければならないことなるので、土は季節の変わり目について大きな変化が起こるということから四季に分配されました。
半ば無理やりのような感じがしますね。(笑)
1年は365日、5で割り算すると73日、四季に分配されているので更に1/4で18.25日となり、四立(立春、立夏、立秋、立冬)の直前約18日が土に割り当てられました。
⇒四立についての詳細はこちらをご覧ください!
この分配され割り当てられた土のことを、「土旺用事」、略して「土用」と呼ぶこととなります。
丑の日(うしのひ)とは
では丑の日とはどういうことかというと、十二支「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の丑を指します。
日本では日にちや時間に十二支を割り当て表現していました。
「未の刻」とか聞いたことありますよね。
同様に、「丑の日」というようにそれぞれに十二支が割り当てられています。
土用の丑の日(どようのうしのひ)
ここまでの説明で既に理解出来たかと思いますが、そのままの意味で土用の期間中の丑の日を指します。
土用の説明の通り、春夏秋冬それぞれの土用があり、約18日間となるのでそのうち丑の日は1~2日存在します。
つまり年間4~8日の土用の丑の日が存在することとなります。
ただし、現在では土用の丑の日というと、夏の土用の丑の日を指すことが多いです。
大体7月20日~7月30日のどこかでうなぎが売り出されますよね。
ちなみに夏の土用の丑の日が2日間存在する場合は、一の丑・二の丑と区別されます。
うなぎを食べようというイベント的なことが行われるのは、一の丑となります。
なぜ土用の丑の日にはうなぎを食べるの?
これには諸説ありますので、代表的なものをいくつか紹介していきます。
①平賀源内が発案したという説が有力的といわれています。
元々うなぎの旬は秋から冬にかけての為、夏にうなぎを売るのに苦労していたそうです。
そこで苦労しているうなぎ屋が源内の元に相談に訪れた時に、「本日丑の日」という張り紙を出すことを勧めたところ、そのうなぎ屋が大繁盛したといわれています。
それ以降周りのうなぎ屋が真似ていくこととなり、土用の丑の日にうなぎを食べる風習が定着したそうです。
これが元で、今でも夏の土用の丑の日のみうなぎを食べる習慣となっていることが考えられます。
②万葉集に、「暑い夏を乗り切る為に栄養価の高いうなぎを食べよう」と詠まれている。
ただしこれには土用の丑の日といった記述はなく、根本的な由来ではないと言われることが多いです。
③丑の日に「う」の付く食べ物を食べると元気になるという風習があった。
これはうなぎ以外の食べ物も含まれ、馬・牛・瓜なども食べれらていたそうです。
なぜうなぎのみ現在でも食べられ続けているのかは不明です。
まとめ
以上が土用の丑の日についてです。
思っていたより複雑な文化や習慣が絡み合っていました。
でもこれでやっと長年の疑問が解決されたかと思います。
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