花粉症、インフルエンザ、新型コロナウィルス。
今世間を賑わすこれらの病気の予防・対策は、誰もが意識していることと思います。
人込みに近づかないという大きな対策から、手洗いやうがいの徹底など細かな対策の中、最もポピュラーで簡単な予防策の一つが「マスク」の着用です。
でもこのマスクには、実は裏表があり正しい付け方が存在しているって知っていましたか?
耳に付けるヒモの接着部分がある方が内側でしょ?
そんなの当たり前だよ!
それは大きな間違いですよ。
マスクによってはヒモの接着部分がある方が外側のものもあります。
というわけで、おそらく大勢の方が勘違いしているであろうマスクの裏表や向き、正しい付け方について解説していきます。
マスクの裏表・向き
それでは、早速ですが下の画像をご覧ください。
この耳にかけるヒモの接着側が裏(内側)だと思っていませんか?
身の回りでマスクを付けている人を見ても、ほとんど全員がそう付けています。
でも・・・もう1枚下の画像をご覧ください。
ひっくり返すと、なんとそこには口元側(内側)の表示があります。
つまり、このマスクに関してはヒモの接着部分が表(外側)になるんです。
続いてもう1枚、別のマスクの裏面説明画像をご覧ください。
こちらのマスクは、赤枠で囲った部分に「耳かけゴムが接着されている方が内側(顔側)」と記載されています。
このように、マスクによってゴムの接着部分が裏表どちらになるかが異なります。
今まで当然のように接着部分を内側だと思っていたそこのあなた、せっかくの予防策であるマスクも付け方を間違うと効果半減ですよ。
マスクの種類が変わったら、必ずよく裏面などの説明を確認するようにしましょう。
マスクの選定
ついでに、そもそものマスクの選び方も見ていきます。
マスクには大きく分けて、
■平型マスク
■ブリーツ型マスク
■立体型マスク
の3種類が存在します。
平型マスクとは、主にガーゼの材質で作られている平面的なもの。
ブリーツ型マスクとは、主に不織布で作られている上下に広げられるもの。
立体型マスクとは、主に不織布で作られている顔のラインに沿ったような形のもの。
この記事では、最も一般的に使用されているブリーツ型マスクについて記述していきます。
3層式以上のものを選びましょう
マスクには2層式や3層式という、構造の違うものが存在します。
花粉やウィルスというのは、大変小さい物質です。
これらを通過させない為には、飛沫防止フィルター、ウィルスフィルター、抗菌フィルター、など複数のフィルターを経由させる必要があります。
このフィルターがどのくらい使われているのか、というのが2層式や3層式という意味です。
花粉やインフルエンザの為に使用する場合は、最低でも上記3つのフィルターが使用される3層式(3層構造)以上のものを選択しましょう。
95%以上カットしてくれるもの
これは、マスクのパッケージに必ず書いてある性能を表す数字についてです。
50枚~100枚入りのような箱入りのマスクを購入する人や、食品会社や医療機関に勤めている人なら見たことがあると思いますが、「サージカルマスク」というものが効果的です。
サージカル(surgical)とは、「外科(医)の」という意味で、サージカルマスクとは元々医療用のマスクのことを指します。
このサージカルマスクの定義は、BFEと呼ばれるバクテリア飛沫濾過効率=細菌濾過効率が95%以上のものとされています。
医療用として使用されるマスクと同等の性能があれば一安心です。
まとめ
以上がマスクの裏表や向き、正しい付け方と選び方です。
今回の記事のまとめは下記の通り。
1.必ずしも耳かけゴムの接着部分が内側ではない
2.裏表はマスクにより異なる
3.使用前に裏面などの説明を良く読みましょう
4.説明がない場合は外側から見て折り込み部分が下向きになるように
5.折り込み部分が上下対象の場合は接着部分を内側に
6.ブリーツマスクは3層構造以上のものを選択
7.BFE試験95%以上カットのものを選択
付け方を誤ると、マスク本来の性能が失われてしまう可能性があります。
正しい知識(向き・付け方)で正しく予防することを心がけましょう!
裏表の説明がない場合がありますが、その場合はブリーツ(折り込み部分)が外側から見て下向きになる向きが正しいです。
ブリーツ(折り込み部分)が上下対象の場合、接着部分を内側とすることが多いようです!